shimom_bozeのブログ

自由人の自由で無責任な発言

あるカウンセラーの話

BOZEです。

 

人は、誰でもコンプレックスをもっているのです。

 

これは、あるカウンセラーの

コンプレックスの考え方を示しています。

 

●コンプレックスを理由にしてしまっていませんか?

 

それは一言で言えば

「コンプレックスに感じているものが

物事がうまくいかない原因ではない」

ということなんです。

 

コンプレックスの多くは“誤解”であり、

また“思い込み”なんですよね。

先に「うまく行かない」と思う出来事があり、

それを“自分で”分析した結果が

コンプレックスと呼ばれるものの多くです。


「だって彼に言われたもん!」という場合もあるでしょう?

でも、その彼の言葉を信じているのは自分自身だ

ということに気付いてみましょう。

彼の言うことの全ては信じてないのに、

そのコンプレックスを刺激する言葉だけは、

なぜか、信じ込んでしまっていませんか?

 

つまりは、それが自己嫌悪、

コンプレックスを正当化しようとする

エゴの罠なのです。


そんな風にコンプレックスを感じている

と物事がうまくいかなくても、

それが格好の理由になってくれるんです。

 

だから、僕たちはなかなか自分のコンプレックスを解消できない・・・

あるいは、手放せなくなってしまうんですよね。

 

そして、コンプレックスを解消しようとすることは、

自分自身を否定して何者かになろうとするのと同じなんですよね。

 

●コンプレックスの影に隠れた理由とは?

 

じゃあ、本当の理由って何だろう?というと、

その多くは相手の存在が教えてくれます。

 

コンプレックスに捉われると、

実は自分のことばかりが気になって

相手の姿が見えなくなってしまうんですね。

 

そうすると相手の気持ちが見えなくなったり、

自己中心的な判断(決め付け)をしてしまったり、

人を信じられなくなったりします。


自分が思っていた理由(コンプレックス)と

本当の理由がずいぶんと乖離してしまっているのです。

 

「人とうまく話せないから人付き合いがうまくいかない」

と思っていたある女性の話を伺っていたら

「お母さんに否定され続けたこと」が

主な原因じゃないかと思えたことがありました。

(それがコンプレックスを作る要因にもなっていたんですけどね)

 

「胸が小さいからセックスを拒んでいたんです」

というある女性の場合は

「両親の期待に応えようとしたこと」が主な原因でした。

 

「スタイルに自信がないのでいつも人に壁を作ってしまう」

というある女性は「小さい頃から孤独感が強い」

ことの方が大切に思えました。

 

●コンプレックスを癒す(1)

 

本当の理由を見つけ、

そこと向き合う方が

問題の解決になることが少なく無いんですね。

問題が解決した暁には

「コンプレックスだと思ってたけど

全然気にならなくなった」なんてことがよくあるんです。

 

ご主人とのセックスレスで悩んでいたある女性は

自分のスタイルに全然自信がもてなかったんです。

 

だから、セックスをすることに

とても臆病になっていて、

それが原因だと思っていたんです。


彼女の場合は、スタイルというよりも

内面的に大人になるのを恐れていたことが原因でした。

 

そこで、両親との関係や大人の女性を

受け入れていくプロセスを一緒に歩んでいったんですね。

 

そして、彼女が自分に自信を取り戻していったとき、

気にしていたスタイルの悪さもだいぶ解消されていたんです。

 

その間にダイエットに成功したり、

フィットネスクラブで体を鍛えたり、

ということはしてないにも関わらず。


こんな風に本当の理由を見つけ、

そこを癒していくことで

問題とコンプレックスを一緒に

解消できることもありますね。

 

●コンプレックスを癒す(2)

 

一方で、コンプレックスが

ご相談内容そのものになったりすることも多いです。

 

先ほどから例に出している

「人とうまく話せない」というものは典型的かもしれません。

 

自分がコンプレックスに

感じているものをきちんと

見つめてみることってすごく勇気が要るものですね。

嫌悪感が出てきますし、怖いものです。

 

その時、そのコンプレックスが

生まれた背景を探っていくことで、

それを解消していくことができる場合があります。

 

ある女性は「人とうまく話せない」背景に、

厳しく、抑圧的なお母さんとの関係がありました。

 

そこで、彼女の心の中にいるお母さんと

向き合うようなセラピーを繰り返し行っていったんですね。

そうして、そのお母さん像が変わってくると、

「人とうまく話せない」ことが気にならなくなっていました。

気にならなくなるってことは

別に「うまく話せるようになった」というわけではありません。

でも、うまく話せない自分に

嫌悪感を持たなくなっていった分だけ、

彼女は自由に、明るく話をしてくれるようになっていたんです。

 

●最後に

そんな風にカウンセリングの中ではコンプレックスそのものよりも、

それを“シンボル”として扱い、

その裏側を見ていくことで解消していくことが多いですね。

 

もちろん、中にはそのコンプレックスを

直視することも必要になる場合もありますが、

それよりもその背景、裏側にある心理が重要になってくるようです。

 

コンプレックスを隠れ蓑にしていたんですね。

実は、その裏側に真相が隠れていて

自分でも分からず、行動していることが

あるのですね。

 

以上、最後まで読んでくださり

感謝しております。

「ありがとうございました。」

BOZEでした。