shimom_bozeのブログ

自由人の自由で無責任な発言

企業の白黒と生きがい

BOZEです。

 

ワタミが約100店舗を閉鎖するらしい。

 

消費税増税に伴う業績不振が理由とのことだが、
私は客離れの原因はもっと
他のところにあるような気がしてならない。


はっきり言って、ブラック企業として
名指しで批難されているという事実が
広く世間に知れ渡ってしまったからだと思う。


ブラック企業と言えば「過労死」「低賃金」「洗脳教育」
などの単語と切っても切れない関係にある。


確かに過労死はしたくない。


低賃金も洗脳教育もごめんだ。

 

ただ、これらに対する世間の受容の仕方も

年々変化しているように思われる。


マイナビが発表した学生の価値観の変化を見ると、

今の新卒学生は企業に「プライベートとの両立」

を求める傾向にあるという。


逆に「出世したい」「金持ちになりたい」といった

野心的な学生は減少しているのだとか。


今や社会には多くの娯楽があるし、

副業があるし、コミュニケーションツールがある。


あくせく働いて結婚して、家を建てて、

30過ぎたら役職をもらって、

定年までコツコツ働いて

というのは今や昔の物語で、

今の若者は上司と居酒屋をはしごすることも、

先輩と夜通し語り明かすこともしない。


社内サークルも労組の集会も面倒くさい。


そんなことをやるぐらいならさっさと

家に帰って動画サイトでも見ていた方が、

ブログを更新して小銭を稼いでいた方が、

匿名掲示板でだらだらとくだを巻いていた方がいい。


だからことさらにブラック企業は嫌われる。


違法だから、というのももちろんだが、

「働きがいを生きがいにしろ」

とでも言わんばかりのスタンスの企業は

例外なく敵意の的になるのではないかと思う。


現代人の生きがいは必ずしも

働きがいにあるとは限らないし、

それどころか家庭を築くことに

あるとも限らないからだ。

 

 

欧米人と比較して日本人の

有給休暇の取得率が低いとか、

幸福度が低いとかいう

言説はしばしばし見かける。

 

 


急成長を遂げた日本の大企業に

いまだにそういった勤労に対する敬意が

残っていることは間違いないが、

ミスマッチが起こりつつあるのもまた事実だ。

 

 

あと十年もすれば、

日本人も欧米人並に有給を取り、

幸福な暮らしにこだわるように

なるのではないかと思う。


そしておそらくは大企業が

続々とそうしたスタンスで

公私充実を図る中、

抜け駆けしてブラック企業さながらの

無茶をするような企業が次の百年で

大企業になるのではないか、

なんてことを思った。

 

以上、最後まで読んでくださり

感謝しております。

「ありがございました。」

BOZEでした。